岡崎市万年青専門店 宝生園

育て方

万年青の育て方

万年青の栽培は、難しいというイメージを持っている人は少なくないでしょう。
しかし、元来日本に自生し、育てられてきた植物です。
環境的にも順応性が強く、ポイントを理解すれば作りやすい植物だといえるでしょう。
また、日本全国どこでも育てられます。春からの生長は、きっと楽しくなります。

春

2月下旬頃から休眠から覚め、生長の準備を始めます。この時期は比較的空気が乾燥していますので、晴天の日でも外に出して寒風に当てることは避け、日陰に置きましょう。
4月中旬~6月には肥料を与えます。(油粕を2週間に1回2~3粒が目安
5月はおもとが最も生長する時期です。直射日光を午前中当て午後は遮光し生長を促進させましょう。水やりは、一日約1回、鉢底からタップリ流れ出るまでします。梅雨時期でも、換気を心がけましょう。日の出から午前9時頃は直射日光を採った方が良く、また午後からも明るい日陰で管理したほうが、徒長の防止、美しい斑の発色になるようです。(梅雨の時期から湿度が高くなるので水掛の間隔を空けるようにします)

夏

7~9月は強い日差しが照り付けますので、直射日光は避けるようにします。(明るい半日蔭で一日中です)
気温が高くなる日中は、ヨシズ、ダイオネットなどを張り、風通しを良くします。日避けは、極端に暗くすると通風を妨げる事がありますので、注意しましょう。
水やりは鉢内の水分が乾いたらタップリと行います。この時期は無理な施肥は避けた方がいいでしょう。また水が多すぎてもよくありません。乾くまで水やりは待ちましょう。(2日に一回程度、管理の仕方で乾き方が変わります)

水やり

秋

夏の間、生長が止まっていたおもとも朝夕涼しくなると、生長を始め、葉が伸び、完成した形になります。
9月の終りから10月にかけて植え替えします。子に自根がある場合は切り、株分けします。秋は乾きやすいので十分な水やりを行うようにしましょう。

冬

冬は冷たい風に当てないようにします。温室、フレームや室内(玄関)などで越冬させます。
冬は休眠していますので、鉢内の水分過多は根を傷めます。5~7日に1回程度の水やりで十分です。(水やりは乾くまで待ちます)

※植え込み用土は軽石の場合です。

よくあるご質問

赤い実がなりません。どうすればよいでしょうか。

5月〜6月ごろに花軸がのび始め、芳香がしてきたころが交配の適期です。柔らかい筆で房をなでると自家交配で受粉しやすく、この時期には花に水をかけないように注意してください。

鉢はどんなものがよいでしょうか?

楽鉢と呼ばれる専用の万年青鉢が、通気性が良く見栄えも良いので多く使われますが、朝顔鉢・素焼き鉢または最近出回っているプラ鉢でも十分育ちます。

購入するときに注意することは?

健全でしっかりした苗木が失敗しない第一歩です。具体的には、首が太く、根の数が多いものを選びましょう。

万年青はどうしてこんなに高いのですか?

一番の理由は繁殖が少ないからです。また、殖えた品が流通経路に乗りやすい世界であることも大きな要素です。殖え木を交換したり売ることもできるのでお花より安いかもしれません。

万年青は実益があると聞きましたが本当ですか?

殖えた万年青は、他の品種と交換することができます。また、品物によっては売ることもできます。業者組合員にご相談ください。

園芸店で買った純白柄の万年青が今年は柄が出ません。

薬品処理をした商品が出回っていますが、これは持続性がなく一年限りです。本来その性質を持ったものを求めましょう。

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