岡崎市万年青専門店 宝生園

万年青とは

万年青の歴史

引っ越し万年青

万年青の栽培の歴史は、日本文化の基礎が整ったと言われる室町時代に、生け花の花材として使われたことに始まります。
そして次に登場するのが徳川家康公です。
家康公は関東へ拠点を移し、天正18年(1590)に江戸入城。その16年後の慶長11年(1606)、江戸城の本丸がいよいよ完成しました。
本丸完成を祝い、三河の長嶋長兵衛が万年青を3鉢寄贈、公は大変喜ばれたとのこと。
ちなみに家康公に贈られた万年青は「永島(ながしま)」「吾妻鏡(あづまかがみ)」「烟草葉(たばこば)」という品種で現代に伝わっています。
以来、「引っ越し万年青」とも言い、転居の最初に万年青を運びこむことが開運の印とされ、また邪気を祓うため鬼門の方角に置かれました。

万年青、江戸で華ひらく

万年青園芸は江戸時代、主に大名、旗本の間でまさにブームを迎えます。18世紀末の寛政年間、「金生樹」、カネノナルキと呼ばれた万年青は、現在の価格で数千万から1億円相当の値がつきました。まさに万年青バブルです。
江戸末期よりさらに品種改良が進み、明治・大正・昭和と新たな品種が発見されて行きました。その数、現在1000余種[(公社)日本おもと協会発行の銘鑑による]を数えます。
万年青の世界観は深いものがあります。
その魅力は「芸」という言葉で表現され、葉のかたち、色、柄、万年青ひとつひとつに固有の美しさを見出して行きます。
まさに江戸で花開いた日本人らしい細やかな美意識にあふれた園芸植物です。

江戸の万年青はこちら

ページトップへ